TOP春のチョウアゲハチョウ科ギフチョウ>福島県のギフチョウ


福島県のギフチョウ Ludorfia japonica in Fukushima Pref.

(2016/03/17更新)

 福島県のギフチョウは、会津地方(西会津から只見)に分布する。日本海型の特徴をもつと言われる。(藤岡,1997)

 西会津町は、阿賀野川沿いに新潟県側に連続して分布しているので同じグループと考えられる。
 只見地方の東へ向かうと、柳津町、三島町、金山町と分布するが、数は少ないそうだ。それが只見町では、また増加するようだ。

 只見町東端の浅草岳(1585m)から連なる山稜は1200mを超えて、ギフチョウの移動にとって壁になると思われる。
 この地区のギフが、魚沼市から六十里峠あたりを越えて入ったギフチョウが、分布を広げたのか、阿賀野川水系沿いに分布を広げたギフチョウが、好条件に只見で数を増やしたのだろうか、ロマンはつきない。

 行政区域では新潟県になるが、奥只見湖周辺のギフチョウも、流水域では、阿賀野川水系にあたる。奥只見周辺ではさらに高い尾根が新潟県側からはばんでいる地域であるので、福島県只見と新潟県奥只見とは同じグループと考えるのが自然だろう。

 福島県のギフチョウには、訪ねて、2シーズン目にようやく会えた。
 黄色い部分の披露目で、明るめの印象。新潟県タイプというが、大きさは全体的に小ぶりなように感じた。
 西会津では、新潟県側に比べ、カンアオイの数があまり多くないようだった。数もそれほど多くない気がしたが、そのせいだろうか。

 只見のギフチョウにはまだ会ったことがない。今後の目標だ。

 

■食草

    コシノカンアオイ

■法令等による保護

    福島県指定

    安座自然環境保全地域(耶麻郡西会津町)

    安座野生動物保護地区(ヒメサユリなどの植物とギフチョウ)

■生態写真

 

 ○静止

  

 ○占有飛翔

  

 

■ハイスピード動画

 山頂占有行動(ヒルトッピング)

 

■参考文献、Webページ等


TOP春のチョウアゲハチョウ科ギフチョウ>福島県のギフチョウ

 

inserted by FC2 system