TOP深谷市にすむチョウアゲハチョウ科カラスアゲハ

カラスアゲハ Papilio bianor

カラスアゲハ・メス

メス、ツツジに吸蜜に熱中
(2003.5.24 埼玉県寄居町)

 隣町の寄居町では、ちょっと山に登ればたいへん多い。しかし、山らしい山のない深谷市では、あまり見ることができない。
 多く見られるのは、唯一の山である仙元山である。オスは頂上占有の習性があって、山頂では数頭が元気に追いかけあっている。
 春にはツツジの花を訪れるのが好きで、櫛引あたりの人家の庭先にツツジがあれば、待っていれば会えるだろう。

 市街地にもけっこういるようだ。庭のコクサギに、いつのまにか幼虫がいたことがあったし、大宮(現さいたま市)の大宮駅付近の街のど真ん中で見たことがある。

 翅表には、緑や青に輝く鱗粉が一面にちりばめられている。間近に翅を開くのを見ると、ためいきが出そうにきれいだ。

カラスアゲハ追尾

オスは、メスを探して決まった蝶道に沿って飛び回っている。
 メスを見つけると、すかさず追いかける(上)

 子供のころ、いつもチョウを探しに行くところには、クロアゲハやモンキアゲハみたいな真っ黒いのしかいなかった。
 あるとき、見慣れた種類とは違うのが飛んでいるのに気づいたが、すばやくて網に入らない。やっと捕まえたのがこのチョウで、かなりボロのオスだったが、螺鈿細工のような美しさを飽かず眺めていたことを思い出す。
 私にとって、チョウはなんて美しいだろう、と思うようになった原点かもしれない。

 1頭のメスを2頭のオスが追いかけている。
 もつれてそのまま空高く舞い上がっていくことが、しばしば見られる。まるでダンスを踊っているようだ。

ダンス


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