TOP草原のチョウシロチョウ科ヒメシロチョウ


ヒメシロチョウ Leptidae amurensis

夏型
(山梨県山中湖村 2001.8.12)
*このページの写真すべて

 体は細くツマキチョウに似ているけれど、飛び方は、はるかにゆるゆると力なく弱々しい。初めて出会ったときは、どうしてこんなチョウが、自然の中で子孫を残しつづけられるのだろうかと思った。

 種の強弱かどうかはわからないが、見られる場所は限られて、数も少なくなっている。関東に近い産地としては、中部地方、長野県や山梨県があげられる。ひと昔前の長野県では、ちょっとした草地に普通にいた、ということらしいが、私にはとても想像できない。
 私が知るかぎりは(ぜんぜんよく知らないのだが)富士山の山ろくの数箇所の草原でしか、確実に見られる気がしない。場所によっては、やけにうじゃうじゃといて、その極端さも何だか変わったチョウだ。

 東北地方に分布域は広がっているが、そちらはどうなのだろう。「新・栃木県の蝶」(2000年新・栃木県の蝶編集委員会)によれば、栃木県内では、ほぼ絶滅であろうという。
 長野県や山梨県などでも、今のうちに、いろいろな産地で会っておきたい。
 情報をお持ちのかた、ご教示ください。

集団吸水
飛翔

 


TOP草原のチョウシロチョウ科ヒメシロチョウ

 

inserted by FC2 system