TOP高山のチョウシロチョウ科ミヤマシロチョウ


ミヤマシロチョウ Aporia hippia japonica

♀ 吸蜜
(長野県八ヶ岳 2001.7)

 透き通った翅が、独特の美しさをかもし出す。野外で見る翅の白さには限りなく白い白に感じる。
 シロチョウの仲間では大きめである。ふわふわと明るい林からゆるやかに飛んでくる様子は、ギフチョウを思わせた。
 夏の北海道では、そっくりなエゾシロチョウに会えるが、こちらは畑のモンシロチョウ以上にウジャウジャといた。
 本種も、かつては、いるところではすごい密度だったそうだが、今は少なくなってしまい、よい話は聞かない。発生初期の砂利道では、オスの集団吸水が見られたはずだが、いまやたいていソロだ。
 分布も狭く、八ヶ岳、南アルプス、そして浅間山の一部でしか会うことはできない。あの上高地でさえ絶滅したと考えられているくらいだ。
 そんな貴重な存在、これからもずっと居続けてほしい。

 
食草 ヒロハノヘビノボラズ

浅間山のミヤマシロチョウ

(2002.7 長野県湯の丸山)

 

♂ 飛翔

♂ 飛翔


TOP高山のチョウシロチョウ科ミヤマシロチョウ

 

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