TOP初夏のチョウシジミチョウ科ウラキンシジミ


ウラキンシジミ Ussuriana stygiana

 その名のとおり、翅裏は、黄金色の鱗粉でまとわれていてにぶく輝き、また赤い点も散らしている。美麗なチョウだ。
 この色柄は、ほかに似たのものがなく個性的で、実はこのチョウはゼフィルスの仲間だ、といわれてもピンとこない。

 かつてこのチョウは、深山の珍品ゼフィルスだった時代があったそうな。といっても、現在だって個体数は多くないのか、野外でまとまって見ることはできない。その活動時間は、ゼフィルスの中でも一番遅いそうで、暗くなってからようやく飛びまわるというのも、その理由かもしれない。

 埼玉県にも分布しているのだが、県内で本種に会うのはかなり難しそうだ。
 近いところでは、群馬・甲信の山地の豊かな森にて、クリの花などに訪花しているものを見ることができるだろう。

 

♂ 日中にしては割に活発だった
群馬県榛名山(2001.7.8)

 

シシウドに吸蜜
(長野県野辺山高原 2001.7.21)

 


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