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ツバメシジミ  Everes argiades hellotia

ツバメシジミ

(上)真っ白な縁毛に赤いラインが魅力的
(2003.9.6 埼玉県児玉郡)

 市内の各地で見られる。特に、利根川や小山川などの河原や堤防では多い。
 クローバーなどマメ科の様々な植物を食草にしているので、けっこう多様な生活環境で暮らしていけるようだ。

 「よくみられるチョウ」で紹介しているシジミチョウの仲間では、唯一、裏面に赤いポイントがあるチョウである。(ベニシジミを除く。これは、全く異なる赤なので…)
 そして、長目の尾もチャームポイント。
 ちょっときれいなこのチョウ、身近で見られるはずなので、今まで知らなかった人は探してみてほしい。

 サイズはシジミチョウの中でも小型。個体差もあって、特にオスでは、とても小さいものがいる。そうしたものは、裏面の斑点も現れ方も小さくて、同じ種であるのか疑問思うほどだ。ほんとに同じ種なのか、もしかして別種でないのか、いつか調べてみたい気がする。
 飛翔は活発。なかなか止まらず、チラチラと飛びつづける。

 私が子供のころ採集に夢中になっていた頃は、今とはぜんぜん違うまちに住んでいた。
 そのときはこのチョウが採集できると、ちょっとした収穫の気分がしたものだ。
 今考えると、どうしてそんなに少なかったのだろうと思うが、近くには河川敷や堤防を伴う大きな川がなかったことも理由の一つだろう。いつも行く小山の林縁では、たまにしか見かけることができなかった。
 この町では、そう思わないので、まだ本市のほうがチョウ層において勝っている、ともいえるだろう。

ツバメシジミ

(上)オスの翅表は、空色
(2004.9.23 埼玉県大里郡)

 

(左)メスの顔クローズアップ
メスの翅表は、ほとんど黒。
春の個体では、青藍鱗が多少現れる。

 

(右)産卵 ツバメシジミ産卵


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