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オオムラサキ  Sasakia charonda charonda

 初めてこのチョウに出会ったときの興奮は忘れられない。真夏のぎらぎらする太陽の陽射しの中、山頂の木々の間のスペースでテリトリー行動の真っ最中だった。

 大きさと滑空するスピードとダイナミズムに圧倒された。バサバサと羽音を立てるのもびっくりした。なわばりに入ってくるものは、他のチョウだけでなく、ツバメなど鳥まで追いかける大胆さもいい。

 手の届かない木の梢にしかとまらなかったが、滑空して近くに来たものがほとんど偶然にネットに入ったときは、興奮も最高に達した。

 日本昆虫学会は、1957年に「国蝶」に選定した。また鮮やかな藍色から、かなり知られているチョウ。しかし、埼玉県内の状況では、残念ながら、八高線以東の平地ではほとんど見られなくなっていて、絶滅危惧II類(VU)にランクされている。
 減少傾向にあるが、長瀞をはさむ周辺の外秩父の山々では、まだ見ることができる。比企郡嵐山町では、自然をいかしたまちづくりのシンボルとして保護されている。

 旧深谷市ではエノキも樹液出るクヌギもあるのだが昔の記録のみで、確認できなかった。合併によって、花園地区が市域になったことにより、わがまちでも棲息するチョウになった。

 

オオムラサキ

当地では少ない翅裏が銀白色タイプか?
(2001/07/01 長野県丸子町)

■食草:エノキ、エゾエノキ

■環境省レッドリスト(2015):準絶滅危惧(NT)

■埼玉県レッドリスト(2008):絶滅危惧II類(VU)

■深谷市での記録例

    2006/8/20  花園地区
    2011/2/13  花園地区
    2011/5/01  花園地区
    2011/5/28  花園地区

■生態写真

 ○なわばり占有飛翔

  

○吸蜜

  

 ○求愛

  

 ○幼虫〜蛹

  

  

 


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